戦闘
ドラクエの核をなす、戦闘(バトルシステム)について。
1.戦闘の始まり方
ドラクエ9では、戦闘の始まり方(モンスターとの遭遇)が従来のランダムエンカウント(フィールド上で突然戦闘が始まる)方式から、シンボルエンカウント方式に変更となった。
シンボルエンカウントとは、フィールド上にいるモンスターの姿が見え、接触すると戦闘がはじまるシステムのこと。
モンスターがこちらに気づくと「!」を出して接近してくる。主人公が接触すると戦闘開始となる(仲間が接触しても戦闘開始とはならない)。
これにより、ストーリーを進めたいときはモンスターを避けられ、レベルを上げたいときはどんどん戦闘するなど、選択肢が広がった。
また、特定のモンスターと狙って戦闘をする(『メタルスライム』だけを狙う、など)も可能となった。
ただし、通常のモンスターはフィールド上の動きが主人公たちより早くなっている。
『メタルスライム』など特典のある敵は気づかれると逆に逃げ出したり、また、ボスなどは進路をふさいで動かないケースもある。
2.戦闘
戦闘開始後は従来のターン制、コマンド方式となっている。
上側の画面にはモンスターが表示され、攻撃対象を選ぶ。下側の画面には行動の選択するためのコマンドが表示される。
まずは「たたかう」「しらべる」「にげる」「さくせん」(後述)から戦うかどうか選択する。
その後、キャラクターごとに「こうげき」「とくぎ」「じゅもん」「どうぐ」「ぼうぎょ」「ひっさつ」から行動を選択する。
攻撃する際、同じ1体のモンスターに仲間が同じ攻撃を重ねていくと、コンボ(攻撃の多段ヒット)が発生する。
打撃攻撃だけでなく、魔法攻撃でも発生する。
コマンド選択後の戦闘内容(見た目部分)は、従来のシリーズと変更。
旧作では正面に敵と味方がそれぞれ一列に並んで戦う、というかたちだったが、ドラクエ9では「フリーポジションバトル」と呼ぶ敵味方が入り乱れて戦う画面の見せ方になった。
これに伴い、従来の「並び順で前のほうが敵に狙われやすく、後ろのほうが狙われにくい」というシステムから、FFのような「前列・後列」システムに変更となった。
前列が敵に狙われやすく、後列が敵に狙われにくい。
また、戦闘後に得られる経験値は、今までのようにパーティー内で均等配分ではなく、敵に与えたダメージによって配分されるかたちに変更となった。
3.さくせん
「さくせん」(作戦)とは、パーティメンバーの行動を指示する命令のこと。
「めいれいさせろ」以外は作戦内容に従い、コンピューターが自動で行動を決定する。
- ガンガンいこうぜ
- MPなど気にせず、最も敵にダメージを与える行動を行う。
回復はHPがかなり減らないと行わない。 - バッチリがんばれ
- 攻守のバランスの取れた行動をする。
補助呪文・特技もよく使う。 - いろいろやろうぜ
- 呪文・特技、道具などを積極的に使う。
通常ではあまり行わない行動をすることが多い。 - いのちだいじに
- HPを常に半分以上保つよう行動する。
味方を守る補助呪文・特技も行う。 - MPつかうな
- MPを使う行動を一切しなくなる。
- めいれいさせろ
- プレイヤーがコマンド入力する。
4.状態異常
敵からの攻撃を受けた際、通常のダメージのほか、ある状態に陥ることがある。これを状態異常という。
状態異常になると、様々な悪影響がある。
また、同時に異なる2つ以上の状態異常になることもある。
- ねむり(眠り)
- 寝てしまい、一切の行動ができなくなる。数ターンたつと勝手に起きる。
戦闘後は回復する。 - どく(毒)・もうどく(猛毒)
- 毒に侵され、HPが徐々に減っていく。猛毒のほうが減りが大きい。勝手には治らない。
戦闘後は「どく」として状態が継続する。 - まひ
- 体が痺れ、一切の行動ができなくなる。勝手には治らない。
戦闘後は回復する。 - こんらん
- 頭が混乱し、こちらの命令を聞かなくなる。仲間を攻撃することもある。
戦闘後は回復する。
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